株式投資>「PER（株価収益率）」をさらに有効に活用する方法！！

「PER（株価収益率）」をさらに有効に活用する方法！！

「PER」は「株価収益率」の略語であり、現時点でその銘柄がどれくらい「お買い得」なのかを数値化したものです。
「PER」は「○○倍」のように「倍率」で表示されており、一般的には数字が小さいほど「お買い得」ということになるんですね。
しかし、1つの銘柄のPERを見て、「おっ！この銘柄のPERは低いな。お買い得だな！」と決めるのは賢い方法ではありません。
そこで、PERの「さらに賢い活用方法」について解説していきましょう。

もし、PERの低い銘柄を見つけたら、同じ業種の他の銘柄のPERも見ていきましょう。
たとえば鉄鋼業界の場合、「A製鉄所」のPERが20倍だとしても、「B製鉄所」のPERの方が低いケースもあります。
あるいは、同じ業種の「平均のPER」も見ておきたいところです。その業種全体の動向を知る意味でも、平均値は大切な「指標」になるんですね。
さらに、PERの低い銘柄を見つけたとしても、「なぜ低いのか？」という、「理由」についても分析しておきましょう。
たとえPERが低くても、じつは「倒産寸前の銘柄」かもしれません。したがって、PERが低い理由を調べることも大切なんですね。

このように、PERだけを見て銘柄を決定するのではなく、同じ業種内での「平均値」や他社との比較、また、背景にある「理由」なども調べておくと、より効果的にPERが指標として働くのです。